【AI × 人】マーケティング戦略の作り方 - What・戦略キャンバス編
【AI × 人】マーケティング戦略の作り方 - What・戦略キャンバス編

【AI × 人】マーケティング戦略の作り方 - What・戦略キャンバス編

市場で差別化を図りたいと考えても「具体的に、どのように設計すればいいのか?」と、思考が止まってしまうケースは多いです。

本稿のフレームワークを正しく活用すれば、競合比較と自社ポジショニングを視覚化できます。

これまで整理してきた要素を元に「戦略キャンバス」を完成させましょう。

「戦略キャンバス」の具体的な作り方

  1. 下記の記事を読み込み、理解。
    1. ポジショニング戦略とは?作り方と気を付けるべき7つのポイント
    2. ポジショニング戦略の作り方1:14個の質問
    3. ポジショニング戦略の作り方2:その要素、本当に重要?
    4. ポジショニング戦略の作り方3:戦略キャンバスとは?作り方を解説
  2. 下記の動画を参考に「戦略キャンバス」を完成させる。
  3. 戦略キャンバスを元に、社内で議論。

ポイント:要素をどう抽出するか?

戦略キャンバスを描く際に最も重要なのは、「どの要素を使うか」 という点です。

1. 要素選びに正解はない

戦略キャンバスに盛り込む要素には、正解も不正解もありません。要素が多い・少ないといった基準もなく、目的に応じて柔軟に設定すべきものです。AIに尋ねれば無数の要素が提示されますが、いくら並べても意思決定が進まなければ意味がありません。最終的に「どの要素を使うか」を決めるのは人間の役割 です。

2. 競合比較とポジション決定は人間の意思決定

要素を決めた後は、その要素において 競合・代替品・新規参入者と比較したときに、自社はどの位置にあるべきか を定める必要があります。ここはAIには任せられない部分であり、人間の意思決定によってのみ形になります。テクニカルなリストアップはAIが得意でも、ポジションの決定は「議論を尽くす」以外に方法がありません。

3. 差別化の鍵は「非合理的な要素」

戦略キャンバスの要素を決める上で、最後に強調したいのは 差別化は非合理的な要素から生まれる ということです。

合理的なもの、例えば価格設定・立地・仕組みといった要素は、一見すると競争力を持ちますが、模倣されやすいという弱点があります。瞬間的に優位に立てても、他社に真似されればすぐに差が埋まってしまうのです。

一方で、人間に由来する要素──たとえば担当者の人柄や独自の文化、サービス提供時の雰囲気といった 非合理的な魅力 は模倣が難しく、持続的な差別化につながります。だからこそ、戦略キャンバスで最終的に際立たせるべきは、こうした非合理的要素なのです。

結論として、戦略キャンバスを活用する際に意識すべきことは、

  • どの要素を扱うかを決めること
  • 競合比較におけるポジションを人間が意思決定すること
  • 合理的な要素ではなく、非合理的な要素で差別化すること

この3点に尽きます。議論を重ね、人間の判断でポジションを決めることが、戦略キャンバスを機能させるカギとなります。

>>「【AI × 人】マーケティング戦略の作り方 - 反証 → Who・What の確定編

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