【実績】某老舗ブランド さま | マーケティング支援

【実績】某老舗ブランド さま | マーケティング支援

要約

課題:マーケティング・ブランディングの戦略設計・思考の不在と、少人数体制による限界

ブランド・飲食・アプリと複数事業を展開する中で、それぞれ異なる文脈のマーケティング課題に直面。市場での自社の立ち位置把握やブランド戦略の未整備、業界構造への危機意識などが積み重なる一方、社内に戦略設計や思考を共有できる人材はおらず、属人的な少人数体制で手探りの状況が続いていた。

解決:中長期での戦略伴走と、マーケティング思考の移植支援

HARAFUJIが2021年から一貫して支援し、戦略的思考の壁打ちから、マーケの土台づくり、SNS活用、ブランドの認知拡大までを包括的に伴走。単なる実務支援ではなく、思考や姿勢の定着を重視したアプローチにより、事業会社側で自走可能な体制とマインドを育成。

投資対効果:売上増加・海外展開・ブランド認知向上に寄与

2025年時点で売上は2019年比で4倍以上。国内外での展示会・取引拡大を通じた世界展開が進み、SNS起点の接点も増加。マーケティングやブランディングが「できている」と自信を持って言える体制が整い、「コスト以上の価値」と評価。思考の移植を通じた長期的な内製化が進んでいる。

インタビュー概要

「原澤さんと5年近く“マーケティング・ブランディング”を取り組んできた中で、確かに企業として成長してきたという実感があります。」

日本の老舗ブランド様。

3代に渡って品質の高い商品を作り続け、日本のみならず、海外市場への展開も加速しています。

弊社は2021年より、老舗ブランド様の「ブランド事業」「飲食事業」「アプリ事業」のマーケティング支援に携わってきました。

「今は弊社として『マーケティング部署がありますよ』『ブランディングをコントロールできてますよ』と、明確に言えるようになりました。」

弊社によって、どのような課題を解決し、何の成果が出たのか。老舗ブランド様の代表取締役社長に伺いました。

※社名非公開の理由について:本記事では、取材にご協力いただいた老舗ブランド様との話し合いのうえで、社名を非公開としております。インタビューには非常に前向きで快くご対応いただき、先方の意向のみならず、弊社としてもブランドへの影響を考慮し、社名を非公開にしております。ご理解頂けますと幸いです。

HARAFUJIに依頼する前の課題

━━━弊社のマーケティング支援が始まってから4年が経ちました。マーケティングにおいて、これまでどのような課題がありましたか?

原澤さんには、これまで下記の課題に取り組んで頂きました。

  • ブランドのマーケティング
  • 飲食事業のマーケティング
  • アプリ事業のマーケティング ※現在進行中

2021年:ブランドのマーケティング

2019年に、集客力のあるエリアにお店を出して以降「自社の立ち位置が市場の中でどう変化しているのか?」を知りたいという思いが強くなり、他社との比較に関心を持つようになりました。

さらに、2020年頃に孔子の教えに関する書籍を読んでいて「彼を知り己を知れば百戦殆からず(意味:相手の実力や状況をしっかりと把握し、自分自身のことをよくわきまえていれば、何度戦っても危険な状況には陥らない)」という言葉を知りました。これは、むやみに勝ちを求めるのではなく、いかに無用な戦いを避けるかを説いた教えでした。

その時気づいたのは「私は人様のことをあまりにも知らない」ということ。人様のことを知らないということは、結果的に、自社のポジショニングを明確に把握できていないということでもあります。

またちょうどその頃、私ともう一人のメンバーの2名体制でWebマーケティングを進めていました。

このような背景から、2020年から2021年にかけて「限られた人数でいかに効率的にマーケティングを行うか」あるいは「どのように“チート”(抜け道)できるか」を検討していました。

原澤さんと会ったのは、その時です。

2022年:飲食事業のマーケティング

━━━飲食事業の時の課題は何だったのでしょうか?

2022年頃です。

このタイミングでは、前述したブランドとしての情報発信は一定の形を成していました。ただ、飲食事業に関しては未着手の状況。

弊社のブランド名を活用してプロモーションを行うことは可能でしたが、ブランドと接触のない一般消費者には通用しないと考え「純粋に、飲食事業として成立するかどうか?」という点に挑戦していました。

スタートアップとして起業するような感覚で「ゼロの状態から飲食事業をどう立ち上げるか」が課題でした。

そのような中「どうすれば知ってもらえるのか?」という問いに対して、さまざまな施策を原澤さんと試みてきました。

2024年〜現在:アプリ事業のマーケティング

━━━現在取り組まれている、アプリ事業の課題は何でしょうか?

これまでずっと抱えていたのが「業界構造の課題」。

詳しくは言えませんが、とにかく「現状のままでは業界全体が縮小し、自社のみならず、あらゆるステークホルダーが危ない」と、強い危機意識がありました。

そこで、自社の売上拡大だけではなく「業界全体で使えるアプリ」を推進することで、業界とそのステークホルダーにとって得となることを推進しています。

原澤さんには「アプリの認知向上」と「ダウンロード増加に向けた施策」において支援してもらっています。

なぜ、HARAFUJIなのか?

━━━なぜ、原澤に依頼しましたか?

さきほど申し上げた通り、2021年頃に「限られた人数でいかに効率的に進めるか?」あるいは「どのように“チート”(抜け道)できるか」を検討していました。

そのような時、原澤さんと会って話した際に「この方はWebだけでなくSNSも詳しく、また、上流の戦略面からも含めた総合的なデジタルマーケティングに詳しい方」だと思い、支援をお願いしました。

これまでお会いしてきたWeb関連の人たちの多くは「方法論」について話す人ばかりで、辟易としていました。

一方、原澤さんは方法だけでなく「その先に何があるのか?」という本質的な会話ができたことが、すごくフィットしていました。

もし初めて会った時「方法論」の話だけをする人だったら、響かなかったでしょう。

「方法論」ではなく「その方法を使って、何を成し遂げたいのか?」に踏み込んでくれたのが大きかったですね。

成果

━━━原澤によって、どのような成果が出ましたか?

コンバージョンがどれだけ増えたかといった、定量的な貢献度は正直わかりません。間接的な影響が大きいと思っています。

原澤さんの成果を何かで評価するなら、それは「会社の業績」です。最終的には、そこにどれだけ直結しているか。

その観点でいえば、売上は伸びています。2019年から2025年にかけて、売上は4倍以上です。業界の中でも十分にリードする存在になれていると思っていますし、取り組んできて良かったと実感しています。

先月は展示会に出展し、そこから新たに数カ国との取引先が増え、海外展開は着実に拡充しています。

日本国内における弊社のプロモーションの仕方は、業界の中でも群を抜いているという実感があり、その動きが、海外からも注目されている。

「日本の取り組みをそのまま踏襲したい」「同じように現地で展開したい」といった声もあり、そうした接点の多くは、SNSを通じて生まれていると感じています。

この拡充の背景には、原澤さんとの取り組みが多かれ少なかれ確実に寄与していると思います。

━━━実務(ex.記事作成、SNS支援 etc)において、原澤に「やってもらって助かったな」と思うところはありますか?

実務レベルで「これが助かった」と言えるような、明確なものはありません。

実務の話となると、たとえば「このデータをもらえて助かった」「この記事を作ってもらったから助かった」といった話になってしまう。もし、そういう実務ベースの評価しかしていなかったら、この関係性はもう終わっていたかもしれません。

そもそも、マーケティングやブランディングは「明確なものがない領域」です。

それなのに、世の中の多くの企業が軽々しく「マーケティング」「ブランディング」という言葉を使います。それを聞く度「何を言ってるんだ?」と感じていました。

明確なものがない領域で「よくもまあそんな簡単に断言できるな...」と昔は思っていました。

ただ、原澤さんと5年近く「マーケティング・ブランディング」に取り組んできた中で、確かに企業として成長してきたという実感があります。

今は弊社として「マーケティング部署がありますよ」「ブランディングをコントロールできてますよ」と、明確に言えるようになりました。

それ以前は「マーケティングをやっている」「ブランディングをコントロールできている」と言うのが少し気恥ずかしいというか「そんなことを言うのはダサい」と思っていた時期もありました。そう言っている人たちを見て「ああはなりたくない」とすら思っていました。

でも今は、自信を持って「ブランドをコントロールしている」と言えます。

その背景として、ここまで徹底的にリサーチを行い、戦略を組み立てられる体制も人も、自分のまわりには他にいないと感じています。

それは、原澤さんとの取り組みの中で醸成されてきたものです。

だから、何か一つの実務がどうこうという話ではなく、俯瞰で見たときに「マーケティングができている」「ブランディングをコントロールできている」と言える状態にまでなっているというのが、何よりの成果です。

さまざまな因子がシナプスのようにつながり、相乗効果を生み、ブランドロイヤルティにつながっていると感じられるのは、ここ数年でようやく実感できるようになったことです。

もちろん、すべてが原澤さんのおかげだとは言いません。ただ、その一端を間違いなく担っている。そのこと自体が大きな価値だと考えています。

また、事業会社は最終的に実務を担う弊社社員や経営陣は、原澤さんのようなマーケターから「マーケティングやブランディングの思考をコピーし、踏襲できているかどうか」が重要だと思っています。

なぜなら、なるべく早く「思考」を自社に吸収することで、マーケターに支払う支出を減らしていきたいというのが本音だからです。

だからこそ「私がいないと成立しません」というスタンスのマーケターは必要ない。

むしろ、事業会社側にしっかりとマーケティングを移植・定着させていける人こそ、今後も重宝されていくと思っています。

「SEOがだけが上手な人」「SNS運用だけが上手な人」...このような方は他にもいます。でも、それだけであれば、原澤さんである必要はないのではないでしょうか。

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